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斜滑降について
水平面理論は、スキーのターンメカニズムを「水平面」への角付けに求めており、斜度、サイドカーブによらず。「水平面」に対してフラットなら斜滑降、「水平面」に対して正(山側)の角付けならば山回り、「水平面」に対して負(谷側)の角付けならば谷回りとしています。しかし、サイドカーブ半径の小さい板は、大きな板に比べ、より小さなターンを行ないやすい性質があることは自明です。この事実から考えれば、水平面に対してフラットであることにより斜滑降になるということを導くことはできません。
「資料1」のように考えると、水平面に対して負の角付けであっても斜滑降ができるのではないでしょうか。
また、「資料2」に示すように、サイドカーブの異なる板は、異なる形状で雪面に接することになります。
これらが、「水平」であるだけで同じ動きをするのは、どういう根拠によるものでしょうか?
資料1

水平な雪面上で、体重60kgのスキーヤーが、時速36km(秒速10m)で半径20mの弧を描いている場合、スキーが発生しているターン力(向心力)は300N(約30kg重)

スキーから見た場合、スキーには鉛直方向に60kg重、雪面に平行に遠心力(ターン力の反作用)約30kg重の力が働き、その合力は鉛直から約27度傾き、その大きさは約67kg重。このターン力は、スキーと雪面との関係(荷重、角付け角、滑走速度)が同じならば、同じ力となる。
サイドカーブ20mのスキーでエッジング角X度で半径20mの弧を描けているとする。同じ条件でサイドカーブ10mのスキーを滑らせたら、この半径Rは20mよりも小さくなる。エッジング角を含め、同条件であれば、サイドカーブ半径の小さい板の方がより大きなターン力を発生する。
エッジング角を緩めるとスキーの発生するターン力は小さくなる。そこで、サイドカーブ半径10mの板のエッジング角をX度より緩めてやると、どこかでサイドカーブ20mの板と等しいターン力を発生できるところがある。その角度で、二つのスキーは同じターン弧を描く。

次に斜面で考える。斜度を27度とし、鉛直方向に67Kg重(平地で考えた場合の重力と遠心力の合力に等しい力)を加えるとスキーにかかる力は、平地で10m/s、半径20mでターンしている時と等しくなる。サイドカーブ20mのスキーが、この状態で斜面に対してX度のエッジング角を持ち、10m/sでスキーが前進すれば、平地で10m/s、半径20mでターンしているのと同じたわみを持つことになる。すると、スキーは斜面上方へ30kg重の力を発生し、力の釣り合いにより、このスキーは直進することになる。

仮にXを27度とすると(平地で27度のエッジングで10m/s、20mのターンができるような雪質だとする)、この状態で、スキーは水平面に平行となっている。

同じ斜面にサイドカーブ10mのスキーを持ち込む。

スキーにかかる力は変わらず、スキーの発生するターン力のみが大きくなる。従って、スキーは山回りをはじめる。

サイドカーブ10mのスキーの斜面に対する角付けを27度(X度)よりも緩くすると、発生するターン力を30kg重にすることができる。

この角度(水平面に対して負の角付け)で、斜滑降ができることになる。
資料2

shado0図

斜度10度の対斜面があり、そこに水平面に対して同じ角付け(−5度)の板があるとします。
そうすると、左側の斜面では雪面に対して5度、右の斜面では雪面に対して15度の角付けになります。
水平面理論だと、この二つのスキーは同じ動きをするはずです。
でも、働いている力の方向も違えば、雪面に接しているエッジの作る曲線も向きが逆。これで同じ動きをするってのは、どういう根拠でしょう?


shado1図

shado0は、全部水平で、サイドカーブが違う板が、左右の対斜面にある場合。

shado1は、対斜面で両者水平面に−5度の角付け。

shado2図
shado2は、サイドカーブなしで、エッジング角同一で、迎え角の異なるもの3つがどう動くか。普通、上向いてるのは上へ、水平のはそのまま、下向いてるのは下に動きます。じゅうたんの上かなんかで試してもいいですね。

shado3図
shado3は、エッジが曲線の場合に、横に動かしたら、それがどう動いて向きが変わるかという問題。大抵、右の図のように、上向きますよね。これも、板っ切れでもなんでもいいですから、絨毯の上ででも試せばこうなるはずです。

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